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~障がいのある方に配慮ある冶具を~メタルファンテックの試み

 

 

9月27日(木)に開催された大阪異業種交流プラザ定例会の中で、
「社会福祉法人 名護学院」の理事長 崎濱 秀政様と画家の鉢嶺 克治様の講演会が催されました。

名護学院の法人理念『利用者の「尊厳の保持」を基本として、一人ひとりに合った「自立生活による社会参加の実現」を実現する仕組みづくり』
に向けて、崎濱様は、沖縄県名護市を拠点に障害者支援施設やクループホームなどを運営されながら、地域産業の活性化にも取り組まれています。
メタルファンテックは、名護学院の理念に深く共感し、ものづくりの技術での支援をさせていただいております。そのご縁で今回の講演会が実現いたしました。

*名護学院の広報誌に掲載された、メタルファンテックのインタビュー記事はこちら

 

鉢嶺さんの画集

四肢麻痺の障害をもつ画家の鉢嶺さんは名護学院の利用者で、10余年前に口で筆をくわえる描き方で絵画を始められました。
画集やカレンダーを制作し、今年2月には個展を開催するなど、自立生活による社会参加を実現されています。

今回の講演会では、「農業・福祉・企業」における相互補完の仕組みづくりや、障がいがある人の人材化の取組についてのお話を崎濱理事長より伺いました。
また、画家の鉢嶺さんからは、絵を描き続けることへの想いや、いかに障がいと向き合って社会参加をしていくかについて、体験談も交えてお話頂きました。
普及品の道具に棒を一本巻きつけるなど「ほんの少しのこと」で、行動の範囲や世界が広がる、という鉢嶺さんのお話が強く印象に残りました。

崎濱理事長と弊社代表取締役会長 平井 敏治との出会いからご縁をいただき、メタルファンテックでは、名護学院の利用者さまの「自立生活による社会参加の実現」を微力ながら支援させていただいております。

★メタルファンテックの“ものづくり”支援★

《落花生殻剥き機 ~楽っから~》 「楽っから」の詳細へ

地域社会の活性化と施設利用者の社会参加の為に、名護学院では地元産の落花生の殻剥きなどの作業を障がいのある人に従事してもらっています。
しかし、殻剥きは手作業の為時間がかかり、一度に捌く量も限られていました。
そこで、メタルファンテックでは、「いつでも・どこでも・誰でも」自動で簡単に素早く捌くことができる殻剥き機を開発いたしました。

殻剥き機には手動と電動の2タイプがあります。
手動式は、主に障がいのある人に活用してもらっています。

その人のペースで操作に従事することができ、ハンドルを回す動作がリハビリの役目も果たせることが手動式の特長です。

実際に機械を操作して作業を行っている皆さんの様子をみていると、弊社の「楽っから」を社会参加できる道具として皆さんに活用して頂けていると、心から嬉しく思います。

電動式については、量を捌くことに機能の重きを置いています。
落花生の収穫の最盛期など、一気に加工しなければならない時に電動式が活躍します。
電動式は、ネクストステージ沖縄合同会社という名護学院と相互連携している加工会社に設置しています。
ここで、名護学院の皆さんが手動式で殻剥きした落花生と電動式で捌いたものを合わせて、商品に加工しているのです。

 

《画家 鉢嶺 克治さんの冶具》

 

描画活動時の冶具

「大きい画を描いてみたい」という鉢嶺さんの希望の実現に向けて、口に筆を加えた鉢嶺さんが大きなカンバスの好きな箇所に筆を置ける装置を開発いたしました。
今後、この冶具で鉢峰さんがますます活躍されて、活動の世界が広がれば、弊社の大きな励みにもなります。

 

名護学院さまの「自立生活による社会参加の実現」に少しでもご協力できるように、メタルファンテックはこれからも「ものづくり」の視点から、
皆さまに喜んでいただけるようなアイデアを発信していく所存です。

 

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